こんにちわ。MRC株式会社のスペシャルテクニカルサポートSEプログラマーレコーディングエンジニアカメラマン営業の清原です。今回は色々と話題となっているWindows10についてあれやこれや書いてみます。ちなみに、上の写真の左側のPCは2009年製のSONY vaio TYPE W VPCW119XJ というとてつもなく低スペックのPCですが、Windows10をインストールしたところなんとか動きました。今回はコレについても色々書きたいと思います。
※MS・・・マイクロソフトの略です
Windows10は史上最悪のスパイウェア満載のOSであると言う噂
Windows10をインストールする前に知っておかなければならない事があります。今回のOS、Windows10は「Windows10 スパイウェア」とGoogle先生に質問するととてつもない数の検索結果が表示されてしまう、いまだかつてない非常に微妙な評価のOSです。実際の所どうなのかといいますと、「とてつもなくグレー」だと私は思っております。今現在でもとある大学、とある企業では絶対にWindows10にするなとの命令が出ているところもあり、弊社でも業務用PCはWindows7のままです。良いか悪いかは置いておいて、Windows10をデフォルトの設定で使うと様々なデータをMSに送信するようになっているのは紛れも無い事実です。これがスパイウェアなのかどうなのかというのはまた別の話ですが、非常に気持ち悪いことは間違いありません。
Windows10の設定を変えてデータをMSに送らないようにすればOK
巷でスパイウェアと呼ばれているWindows10ですが、OSインストール時にMSへデータを送るかどうか設定する画面がでてきますので、そこで全てを「オフ」にするか、インストール後「プライバシー」より「入力に関する情報」や「GPS」など様々な項目をオフにすることでMSへデータを送らないようにすることができます。MSにデータを提供して今後の発展に役立てたい人はそのままで良いと思いますが、やはり、なんか気持ち悪いですよね。「ほ、本当にこれでOK?大丈夫?」と疑いたくなりますが、もうこれはMSを信じるしかありません(笑)。
コルタナやプリインストールアプリを削除してWindows7風に
Windows10にはコルタナと呼ばれるiPhoneでいうSiriのようなお手伝いさんがデフォルトで居ます。使いたい人は使えばいいと思うのですが、私のように微塵も必要性を感じない人にとっては邪魔でしかありません。しかし、残念ながらこのコルタナさんは削除できません。厳密に言うと削除することもできますがWindows10が不安定になるようなのでやめたほうがいいそうです。ということで私のように受け入れられない方はコルタナさんの停止・無効をおすすめします。
・コルタナの停止・無効方法はこちら(TOSHIBAさんホームページ)
次に、使うかわからないようなプリインストールアプリの削除方法ですが、これはPowerShellへの入力が必要になります。いつかアプリを使うかもしれない人は削除しないほうが良いですし、また万が一何か不具合が起きた場合は自己責任となりますのでご注意下さい。PowerShellは管理者権限で起動して下さい。起動しましたら下記を一行一行コピペ入力。
Get-AppxPackage *3d* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *camera* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *communi* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *bing* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *zune* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *people* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *phone* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *photo* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *solit* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *soundrec* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *xbox* | Remove-AppxPackage
※xboxの削除コマンドを実行するとエラーなど色々出てきますが無視して大丈夫なようです※
後はスタート画面のピンを外しすっきりさせればWindows7に近い見た目になるので、アップグレードしてもそれほど違和感は無くなるのではないでしょうか。(多分)
アップグレード前に使用していたソフトが動かなくなるかもしれない件
現在、Windows7やWindows8を使用しているユーザーは無料でWindos10にアップグレードできますが、アップグレードしない方の殆どが「ドライバが対応していないのでソフトが動かなくなる」と言った不具合があるため踏み切れないでいます。弊社の取引先銀行様からも証明書(法人の口座は色々な設定などあります。)がうんたらかんたらと言った問題があり、アップグレードしないで下さいとすぐに連絡が来ました。今ではもう様々なソフトがアップデートされ、ドライバも更新されておりほぼほぼそういった問題はなくなってきましたが、まだまだ完璧ではありません。とてつもなく古かったり、特殊なソフトでない限り大丈夫だと思いますがアップグレード前には必ずWindows10に対応しているか調べましょう。
VAIO Type W にWindows10をインストールしてみた
さて、冒頭でも紹介しました超低スペックPCにWindows10を入れてみた件ですが、もし同じようなことをやってみようとお考えの方がおりましたら、今一度、今一度、お考え直し下さい(笑)。64bitOSが当たり前のこの時代に、まっさらなWindows7 professional 32bit版がたまたま会社にあり、そして32bitのパソコンがこのVAIOしか無かったからやってみましたが、問題だらけでした。このVAIO Type W 程の低スペックでなければすんなりアップグレード出来ると思いますが、同等レベル、それ以下のスペックの場合は色々と非常に厳しいかもしれません。Windows10は動きますがFirefoxな立ち上げるとどとてつもなくレスポンスが遅いです。もともとがWindow XPがやっと動くレベルのスペックですのでこれはどうしようもありません。ちなみに以下がスペックになります。
VAIO TYPE W
OS:Windows XP HOME
CUP:インテル Atom プロセッサー N280(1.66 GHz)
メモリ:2GB(増設しました)
HDD:160GB
どうしても同じようなことをやろうとお考えの方は実行する前に下記を一読すると幸せになれるかもしれません。
手順1
Windows7をインストールします。ファン回転がMAXになり壊れそうになりますが我慢しましょう。フリーズしてしまったら再度はじめからやり直しです。
手順2
Windows7を起動してきちんと認証を通し、Windowsアップデートを行ってみましょう。もし10時間以上経ってもアップデートに何も変化がなければ強制停止、再起動させましょう。低スペックのPCですとこのようにWindows Updateでメモリリークが生じ先に進めなくなるようです。Windowsアップデートを行えた人はここで幸せになれます。こちらよりWindows10へのアップグレードを手動でおこなう事もできますが、おそらくメモリーリークが生じてしまったPCでは途中で止まるでしょう。(VAIOは止まりました。)
手順3(ここは自己責任でお願い致します。どうにもならなくなってしまっても責任は取れません。)
Windows Updateを長時間放置してもどうにもならない方やWindows10へのアップグレード中に途中で止まってしまう方は下記をお試し下さい。行う場合は予め下の5つのファイルをダウンロードしておいて下さい。
スタンドアローンインストーラ(32bitと64bitお間違いなく)
KB3138612(最新クライアント)
KB3050265(メモリーリークを改善する更新プログラム)
KB947821(システム更新準備ツール)
GetWindows10
1.
サービスよりWindows Updateを停止・無効にする。
2.
Windows Updateの設定の変更より「更新プログラムを確認しない」に設定する。
3.
C:\Windows\SoftwareDistributionフォルダとC:\Windows\System32\catroot2フォルダとC:\Windows\Logs フォルダを削除。フォルダが削除できない場合は一度再起動して試してください。
4.
スタンドアローンインストーラーをインストール。
5.
最新クライアント→メモリーリーク改善プログラム→システム準備更新ツールの順番でスタンドアローンインストーラーを使い更新プログラムをインストール。※スタンドアローンインストーラを使っても更新プログラムをインストール出来ない場合は再起動し1からやり直して下さい。更新プログラムがインストールされているかどうかはWindows Uptedeの更新履歴の一覧で確認できます。また、低スペックPCですとスタンドアローンインストーラを使っても更新プログラムのインストールに1時間近くかかる場合がございます。※
6.
再起動
7.
Windows7のままにしたい人はこの時点でWindows Updateをかけて下さい。メモリーリークは起こらなくなるかもしれませんが更新プログラムのインストールに10時間から20時間ほどかかる場合がございます。
8.
GetWindows10を実行してWindows10にアップグレード。(途中で止まりはしませんでしたが2時間位かかりました。)
・・・このPCは一線で使えるのかと言われたら使えませんし、なぜこんな事をしたのかと言われる自分でもよくわかりません・・・。Windows10にするまであれこれ調べてトータルで3日近くかかりましたが、動いてよかったです(汗)。言えることはただ一つ、新しいPCを買いましょう。
記事:清原一馬
僕も似たような、一見無駄のように見えてその実無駄なチャレンジを何度も・・・行っていますので、益々楽しませていただきました
その結果分かった事:VAIO VGN-FS32B(CeleronM370搭載)でWindows10は動く(だけ)。組み込み向けAtomD2550マザーでも動く(が、ビデオドライバが無い)。ThinkPad R50e(CeleronM340搭載。IBM!!ですよ)ではNXビット非対応なので動かない。。。
そして現在、D2550マザーはリモートで防犯カメラの録画用に使ってます。これならビデオドライバが無くても使い物になります
FS32Bは・・・お察しください
今思えば、決して安価とは言えないWindows7のライセンスを、こんなチャレンジに消費してしまって良かったのかどうか。。。
>>言えることはただ一つ、新しいPCを買いましょう
はい。全くもってその通りです。
余計なファイルや設定も残ってしまう事も性能を落とす一因かと思います。
HDDをSSDにする
Win7のプロダクトキーを使ってWin10をクリーンインストールする
余計なものは停止して可能な限り軽くする
とやっても、実用性となると用途を限定しないと厳しいかもしれませんね